ウ夕の日記

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2022年入学 電気通信大学 情報理工学域Ⅱ類 特別編入学試験(推薦) 受験体験談

こんにちはウ夕です。

もう1年前ですが、2022年度春入学の電気通信大学 特別編入学推薦試験の推薦入試に合格しましたので、私が受けた試験の概要と対策、受験前後の活動記録についてまとめました。

2022年に受験した皆さん、公開が遅くなってしまい本当にごめんなさいm(__)m

電通大正門.jpg

自己紹介

推薦入試の出願に関する基本情報

2022年度 募集要項より

出願資格

来年3月に高等専門学校卒業見込みの者で,以下の表の電通大の類に対応するいずれかの学科に在学する者

対応学科
Ⅰ類(情報系) 電気系,電子系,情報系,電子情報系,システム系等関係する学科に在籍する者
Ⅱ類(融合系) 電気系,電子系,情報系,電子情報系,機械系,制御系,システム系等関係する学科に在籍する者
Ⅲ類(理工系) 機械系,制御系,システム系,航空系,電気系,電子系,情報系,物質系,材料系,生命系等関係する学科に在籍する者

推薦基準

  1. 3・4年次の各学年の学科現員に対する学業成績の席次の平均が上位20%以内の者
  2. 席次を定めない高等専門学校では,出身学校長が①と同等と認めて推薦する者

推薦可能な人数

高等専門学校(各キャンパス?)で4名以内

備考

出願時には希望する類と教育プログラムを1つ選択しなければなりません。学力のように複数のプログラムは書けません。

推薦試験は基本的に、面接試験、数学の口頭試問、専門科目の口頭試問(Ⅱ類ならば情報・力学・電気磁気学・電気回路から選択)で構成され、推薦書、調査書、面接試験(口頭試問も含む)で合否が決まります。

電通大に提出するのは3、4年の席次なのでそれ以外は評価されません。また調査書には高専の1年から4年の成績と5年の履修状況を記入される(自分の高専の成績証明書を貼り付ければOKらしい)

受験対策について

推薦は落ちる前提で学力の勉強

自分は5年の4月までDCONをやっていたのでDCONが終わるまでほとんど受験勉強をやっていませんでした。

本気で勉強を始めたのは4月の末だったので、死ぬ気で勉強しました。とにかく時間がないため、基礎問題の問題集を解いたあとはひたすらいろんな大学の過去問を解きまくりました。個人的には農工大徳島大学はいい勉強になりました。分からない問題は学科1位の同級生や研究者の指導教員にお願いして教えてもらいました。

口頭試問はホワイトボードを使って問題を解くと聞いていたので、電通大の面接試験の2週間前からは研究室や教室のホワイトボードを使って過去問を解く練習をしていました。

数学

参考書

1. 大学編入のための数学問題集

解いた過去問(2, 3年分くらい)

1. 香川高専 専攻科
2. 豊橋技術科学大学
3. 長岡技術科学大学
4. 電気通信大学
5. 東京農工大学
6. 徳島大学
7. 香川大学
8. 名古屋工業大学
9. 京都工芸繊維大学

専門(電気磁気学・電気磁気学・電子回路)

電気回路は過去問と研究室の指導教員による口頭試問練習のみです。 電気磁気学は壊滅的だったため、一から勉強をやり直しました。

参考書

演習 電気磁気学 新装版

解説動画

解いた過去問

1. 香川高専 専攻科
2. 豊橋技術科学大学
3. 長岡技術科学大学
4. 電気通信大学
5. 東京農工大学
6. 徳島大学
7. 名古屋工業大学

面接

研究室の指導教員やロボコンの顧問の先生にお願いして練習をしました。合計3回やりました。 初めての練習のときは緊張して全然話せませんでしたが、3回目になっているとだいぶ余裕を持って話すことができるようになりました。

研究室の指導教員のアドバイスで自分を強く見せようとして難しい単語などを使うと墓穴を掘るから、自分の知識の80%程度を落ち着いてしゃべるように心がけました。 あまり強い言葉を遣うなよ_弱く見えるぞ.jpg

面接練習と合わせて電気回路の口頭試問の練習もしていただきました。 研究室の指導教員は香川高専から電通大編入している方だったため色々とアドバイスを頂きました。また、事前に想定問答集を作成して担任の先生に添削をお願いしました。

試験について

試験当日は新型コロナウイルス感染症の影響で東京都に緊急事態宣言が発令されていましたが、現地開催👹でした。

試験前日の過ごし方(飛ばしても大丈夫)

2日前の夜に夜行バスで東京に向かい、1日前の朝に新宿に着きました。コロナの感染リスクを避けるため、朝の満員電車には乗らず、昼前まで新宿のマクドナルドで朝食と数学の勉強をして時間を潰しました。朝マック.jpg

昼頃に京王線で調布(新宿から調布に行くときは特急がおすすめ)に行き、まずは荷物を預けるためホテルホテルに行きました。私はアーバンホテル ツインズ調布に出泊しました。禁煙の部屋で一泊5000円でした。事前に楽天トラベルで予約していました。 アーバンホテル_ツインズ調布_1.jpg アーバンホテル_ツインズ調布_2.jpg 荷物を預けた後は翌日迷子にならないように一度試験会場前まで生きました。私はオープンキャンパスや研究室見学には参加していなかったので初電通大でした。Ⅱ類(融合系)の試験会場は東4号館で面接控室(集合場所)は8階の802教室でした。エレベーターで8階まで上がれます。私はなぜか階段で8階まで登りました。 キャンパスマップはこちら

電通大は事前にHPで志願者数の公開はありません。前日に会場の建物に行くと案内板があり、そこに書いている受験番号で初めて志願者数を確認することができます。私が受験したときは1201から1215までの15人でした。 受験番号はおそらく、2桁目が志望する類、3・4桁目が個人番号となっています。同じ高専だからといって連番になるわけではありません。

試験当日

朝は7:30くらいに起床し、シャワーを浴びてからスーツに着替えました。高専のキャリアサポートセンターの先生は私服でもいいと言っていましたが、一応スーツと革靴で行きました。8:20くらいに部屋を出て、荷物はホテルのフロントに預けてから電通大まで行きました。外はあいにくの雨でした。

8:40くらいに面接控室に着きましたが、半分以上の受験生(みんなスーツ)がすでに集合して座っていました。集合時間は9:00でした。 9:00になると担当の方が部屋に入って来て受験についての説明が始まります。このときにスマートフォンなどの電子機器の電源を切るように指示がありました。 試験は3班に別れて行われ、私はB班でした。

  • A班は 面接 -> 口頭試問(数学) -> 口頭試問(専門)
  • B班は 口頭試問(数学) -> 口頭試問(専門) -> 面接
  • C班は 口頭試問(専門) -> 面接 -> 口頭試問(数学)

の順で試験が進められ、終わった人から解散でした。 基本的に待機室で待ち、自分の前の人の面接が始まると面接室の前まで案内されます。 年度によって異なるようですが、今年度は待機中に参考書の閲覧は許可されていました。私も面接の想定問答集や数学の問題集を見たり、受験報告書を書いたりしていました。

口頭試問(数学)

場所は8階でした。待機室のすぐ近くのエレベーター前の部屋です。 面接官は3人でした。 入室して受験番号と名前を言ったあとに一度着席します。その後、説明を受けたら机の上の問題用紙を確認し、問題を解いていきます。問題の選択も含めて解答時間は10分です。 例年どおり微分積分線形代数の大問がそれぞれあり、どちらかを選択してホワイトボードに書きます。 ホワイトボードは壁に固定されているタイプのもので、ペンはパイロットのボードマスター(中細字・丸芯)でした。ホワイトボード消しはコクヨのメクリーナ16・Lサイズでした。ホワイトバードにホワイトバード消しはマグネットで引っ付きます。

微分積分

2変数関数に関する問題でした。 小問は 1. 偏微分 2. 接平面 3. 極値

線形代数

3*3の行列に関する問題でした。 小問は 1. 固有値(重解) 2. 固有ベクトル(条件付き) 3. 忘れました

をそれぞれ導出する問題でした。

私は線形代数を選択、小問1で計算ミスをしてしてしまい爆死しました。残り1分で小問1の間違いを指摘され、修正が間に合いませんでした(泣)。

口頭試問(専門)

場所は多分5階でした。エレベーターからは少し歩きました。 面接官は4人でした。 入室して受験番号と名前を言ったあとに一度着席します。その後、説明を受けたら机の上の問題用紙を確認し、問題を解いていきます。問題の選択も含めて解答時間は10分です。 例年どおり力学と電気磁気学、電気回路、情報(?)の大問がそれぞれあり、どれらかを選択してホワイトボードに書きます。 ホワイトボードはキャスターがついた移動するタイプのもので、ペンはパイロットのボードマスター(中細字・丸芯)でした。ホワイトボード消しはコクヨのメクリーナ16・Lサイズでした。ホワイトバードにホワイトバード消しは引っ付きません。

力学

見てないです

電気磁気学

平行棒の問題だったような

電気回路

共振回路の問題でした。 角速度ω-インピーダンスZのグラフから各種値の計算や回路図の予想、特性の説明を行う問題でした。

情報(?)

見てないです

をそれぞれ導出する問題でした。

私は電気回路を選択。なんとか時間内に問題を解き終わりましたが、部屋を出た後に間違いに気づき再び絶望しました。

面接

場所はエレベータで移動して2階でした。 面接官は4人でした。 1人は受験番号と名前を聞くだけで質問は主に他の3人でした。

質問内容

1. 受験番号と名前
2. 志望動機

高専での研究と将来の夢、電通大の研究室について語りました。

3. AGVとはなんですか?

私の発言の中に出てきた大学でやりたい研究の説明で出てきた単語です。 答える際にアルファベットの略語を使う場合は正式名称と意味、どういったものかを理解しておきましょう。 例:AI、DL、ResNet、VGG、RTK、GNSS、AGV、AR、VR、OS、AWDなど

4. 今やっている研究と将来やりたい研究の関係性
5. ロボコンやってたの?なにを担当してた?
6. 結果はどうでしたか?

自分がリーダー兼制御チーフを務めた2019年に全国で唯一全試合満点で全国優勝しましたと堂々と言いました!

7. 優勝は自分のおかげ?w

ここで否定し始めると自分の価値が落ちてしまいそうだったのでこれも堂々とハイ!と言いました。チーム運営や自分が開発した技術、教育した後輩で大会に挑んだと説明。

8. 技術的にこだわったところは?(勝利の秘訣)
8. 卒業研究について教えて下さい

テーマ名、背景、研究内容について30~40秒程度で説明しました。

9. 技術的な困難だと思うことはありますか?

その場で考えてそれっぽく説明しました。

聞かれた内容は以上ですが、自分がアピールしたかったことを聞かれなかったので"最後に1つよろしいですか?"と聞いて、OKだったため自己PRを20秒程度に詰め込んで精一杯アピールしました。退出したあと、部屋の中から笑い声(?)が聞こえました。

質問内容は志望理由を聞いてから面接官がそこから話を広げる感じでした。ほかの受験生はTOEICの点数も聞かれたそうです。私は聞かれたら死んでました(350点)。

最後に

結果として合格をもらえたのでよかったですが、自分でも反省するくらい出来が悪かったです。正直推薦条件もギリギリでクリアしてて、席次があと2くらい下だったら推薦をもらうこともできませんでした。入学後に編入仲間に成績を聞いてみるとやっぱりみんな賢いし、入ってから学力差を時間させられました。なのでやはり学力は大事だと思います。編入を少しでも考えている人はなるべく早い時期から勉強を始めて3, 4年は死ぬ気で勉強しましょう。

しかし、一方で募集要項のⅡ類の求める求める学生像には

理学,工学や情報学の基礎となる分野における国内外で開催される科学技術コンテスト等に参加や受賞した人を歓迎します。 ともあります。なので!もし学力以外にも自分をアピールポイントがある人は推薦条件ギリギリでも出願してみる価値はあると思います。実際私はおそらく学力ではなくこちらの枠です。

この記事が未来の編入生の助けになれば幸いです。ここまでご覧いただきありがとうございました。 次回は単位認定か奨学金について書くと思います。

お世話になった受験体験談

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